キャリアコンサルタントの倫理 『倫理的課題への対応事例検討』はどんな講習?その1~私が倫理を学びはじめたきっかけ~

こんにちは。ビヨンド・ワーズの越です。

皆さんは、キャリアコンサルタントの養成講座で倫理をどんな風に学んだでしょうか?

当時20代半ばで、公務員だった私は、「公務員倫理と似たようなものだなー(はいはい、わかってるよー)」くらいにしか捉えていなかったなと思います。今思うと、キャリアコンサルティングが、相談者の人生全般に影響を与えることの自覚があまり芽生えていなかったのと、相談業務をしっかりしていた訳ではないので、実務との紐づけができず重要性の理解が浅かったなと思います。

私が倫理を学ぶようになったのは、人事異動で急性期病院へ出向し、そこで「倫理委員会」の事務局を担当するようになったことがきっかけです。

倫理委員会では、医学研究の倫理審査と病院内の医療行為に対する倫理的観点からの検討を行っていました。研究は、なんとなく想像がつくかもしれません。患者さんのデータを使わせて頂き分析をし、治療効果を評価する等です。医療行為に対する倫理的検討は、例えば救急外来で延命治療に対してどのように説明するか、治療を拒否する患者さんへの対応、虐待・DV疑いの患者さんへの対応等です。

「医療倫理ってなんやねん!」

掴みどころのない概念に感じられて、どう理解し、組織の中で何をどう行動していけばいいのか、さっぱり分からない。というのが当初の大きな戸惑いでした。

戸惑いながらも、知識が増えるにつれて、一番大切なことは患者さんの自律尊重であり、患者さんが自分のことを大切にしながら意思決定ができるように、人権を守ることが重要なんだ、と気づくと、倫理は「面白い!」と感じるようになり、どっぷりはまっていきました笑

そうして、倫理委員会を担当する内に、院内の医療倫理教育や公務員倫理教育も行うようになりました。

 

語りだすと長くなりそうなので、今日はこの辺で。

次回は、職業倫理と歴史をお伝えしようと思います。
キャリアコンサルタントの倫理綱領の元になるのは、医学系の倫理だと思います。実は、紀元前約400年前に古代ギリシアで書かれた「ヒポクラテスの誓い」には、倫理綱領の重要な項目のほとんどが入っているのです。

それでは、また次回。

当時のFacebookの投稿です↓ 倫理を担当して数年後に大きな制度改正があり、大学病院へ勉強に行っていました。

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(記事担当講師)
キャリアコンサルタント技能更新講習
倫理的課題への対応事例検討~現場で生じる守秘義務の例外~
担当講師 越 希美江(1級キャリアコンサルティング技能士・公認心理師)