SFA（ソリューション・フォーカスト・アプローチ）の２つのアプローチがあり、「二重記述モデル（ダブル・ディスクリプション・モデル）」と呼ばれています。
SFAは、解決志向モデルとも呼ばれ、従来の問題志向とは異なり、問題、病理、原因に焦点を当てるのではなく、クライエントのもっているリソースや解決像に焦点を当てる方法です。
SFAには、クライエントを支え、持っている力を引き出し解決に向かうために、いくつもの特徴的な技法があります。本講習では、SFAでも最も有名な「スケーリング・クエスチョン」を扱います。
本プログラムはブリーフセラピーのSFA：ソリューション・フォーカスト・セラピーに基づきつつ、短期目標の設定が実践で使えることを目指します。
短期目標の設定を「具体的に」「分かりやすく」使えるようになることを目指します。
ワークを中心にブリーフセラピーが初めての方にもチャレンジしやすいプログラムです。皆様のご参加をお待ちしております。
受講頂いた皆様からのご感想
スケーリング・クエスチョンについて、講習前には「面接に取り入れやすそう」と安易に考えていたが、思っていた以上に奥が深いことが分かった。実際にはスケーリング・クエスチョンを使用する際には質問の順序があり、それぞれの質問に期待される効果が具体的にある。そのことを、ロープレを通じて体系的に理解することができたと感じる。ワークでは事前課題を元にロープレをすることで、腑に落ちた感覚があった。（スイカ様）
スケーリング・クエスチョンのクライアントに聞く技法は、とても興味深いと感じた。年齢が上の方の方がこのスケーリング・クエスチョンは、効果があるように感じます。 これからこの技法を使って行きたいと思いました（アイスバーグまりこ様）
スケーリングクエスチョンは、現状把握・理想イメージの言語化にあたっての会話のとっかかりとして使いやすいように思いました。点数など、「数値化」がポイントだなと思いました。先生の「1点の差が大きいようであれば、〇.〇点など」というアドバイスも気づきになりました。クライアントとの対話、キャリアコンサルティングの実践ももちろんよいと思いますが、コンサルタント同士での対話・実践（および感想の交換・フィードバック）もスキルアップにおいては有用だなと思いましたし、こういった講習を定期的に受講することも大切だなと思いました。（武田様）
スケーリング・クエスチョンにおいて、数字に大きな意味がある訳ではないが、客観的な尺度として用いることができるので、目標までの距離だけでなく、ゼロの状態から目標までのどの辺りに自分がいるかを把握することもでき、目標に向けて行動してもらうための効果的な質問として使えることを学んだ。新入社員のキャリア形成の面談などで活用することを考えているが、点数化が難しそうであればこだわり過ぎないように伝えたり、1点を上げることのハードルが高く感じているようであれば、小数点で刻んだりして、効果的に使えるように工夫する。（こた様）
今回の講習で特に印象に残ったのは、点数でも「1点の重み」は人によって全く異なるという点です。こちらが「1点上げるのは小さな変化」と思っていても、クライアントにとっては大きな決断や努力を伴う場合があることに気づきました。スケーリング・クエスチョンは、単なる数値化ではなく、目標設定から行動への移行を現実的に考えるための大事なプロセスなのだと改めて理解できました。（YN様）
実際の面談の場面では「何とか改善したいが、上手くいかない繰り返されるパターン」に直面することが多いですが、このスケーリング・クエスチョンを使うことにより、CLの望む解決像・未来像の中長期目標を把握したうえ上で、短期目標の明確化を明確化し、具体的な行動に繋げることができることを学びました。現在職業訓練校で介護を学ぶ方へのキャリアコンサルタントを実施しておりますが、3か月の訓練期間という決められた時間内にCLご自身の短期目標をしっかりと明確化して頂くために、必要と思われる対象者の面談で実践してみようと思いました。（ひふみん様）
スケーリングクエスチョンと言う言葉を初めて学びました。現在の状態や成長といった抽象的な対象を数値化する質問という定義を基に「今まで1番状態が酷かった時を0として、最も良いときを10とすると現在の状態は何点ですか」とう言う質問をすることによりクライアントが現在から未来に向けてイメージが出来て明確化する事により目標に向かって行動する事ができるというところがとても勉強になりました。これからのクライアントのキャリア形成の中にも問いかける事によりイメージしてもらえると思うので積極的に取り入れて実践してみたいと思います。（T様）
スケーリング・クエスチョンの可能性を感じ、日々のコミュニケーションで活用しながら、使いこなしていきたいと感じました。「1点上がった状態を具体的に描く」ことで、漠然とした不安や課題が、行動可能な目標へと変化する点が非常にイメージしやすかったです。これはキャリア形成だけでなく、チーム支援や面談の場でも応用できると感じました。組織内に安心して話せる空気を育み（心理的安全性の実現）、個々の成長がチーム全体の活力につながるような支援を実践していく一助にしたいと考えております。（H.A様）
キャリアコンサルタント更新講習スケジュール
■キャリアコンサルタントのためのブリーフセラピー入門～解決志向を目指すSFA技法実践編（短期目標と具体的アクションにつなげるスケーリング・クエスチョン）～
認定時間：オンライン2時間＋事前・事後課題各1時間：合計4時間
受講料：9,500円
日程：2025年12月17日(水)19:00～21:00
2026年1月19日(月)19:00～21:00
2026年1月28日(水)19:00～21:00
お申込みはホームページからお願いします。
よくある質問はこちらにまとめております。
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今後変更の可能性もございますので、ご了承ください。
